マットレスの生地・敷きパッドのこだわり

テンセル™との出会い

わたしたちはマットレスや寝具を開発して販売していますが、その際の大きなこだわりの一つが「肌に触れる素材への想い」。実際に肌に触れる生地には格別のこだわりがあります。開発段階から、肌に触れる生地にどの素材を使うべきか、ということをかなり検討しました。

そして、私たちはフェリシアークの想いを実現してくれる素材として「テンセル™」を選びました。フェリシアークでは、テンセル™をマットレスの表の生地(人が実際に寝る側)と敷きパッドに採用しています。フェリシアークがマットレスと敷きパッドの生地に求めたものは「人と地球へのやさしさ」でした。

・地球環境にやさしいエコ素材である
・機能的にも人が眠るために最良の素材である

ここでは私たちのこだわりをお伝えするために、上記2点についてテンセル™の特徴をお話ししたいと思います。

地球環境にやさしいエコ素材である

テンセル™は植物由来の素材で、「世界で最も環境にやさしい(エコ)製法でつくられる繊維」と言われています。

そもそも、テンセル™は何からできているのでしょうか。例えば、コットン素材は綿毛、リネン素材は麻の茎から作られるのですが、テンセル™はユーカリなどの木材から作られています。このユーカリなどの木材は、自然の森から伐採された木材ではなく、人の手で管理された森から調達されています。その森は自然森林の破壊に繋がらないように、厳格なガイドラインに沿って管理されています。

つまり、自然の森林を破壊しているのではなく、テンセル™を作り出すための森が計画的に運用されているということです。さらに、製造工程も環境へのやさしさ、再利用にこだわっており、欧州委員会という機関から「サステナブルな開発のためのテクノロジー賞」を受賞しています。

天然の繊維をそのまま生かして作られていますので、テンセル™を土に埋めておくと微生物の働きによって分解されて土に戻っていきます。そして、その土でまたユーカリを育ててテンセル™として生まれ変わっていくのです。テンセル™がかなり自然に配慮した素材であるということを感じますよね。

機能的にも人が眠るために最良の素材である

いくらエコな素材と言っても、快適な眠りや理想的な睡眠を得られなければ、もちろんフェリシアークでは使用しません。フェリシアークが寝具に求めた機能性とは、「肌触りが良くて優しい眠りにつける」と「衛生的であり洗濯することができる」ということでした。

まず、テンセル™はとても柔らかく、シルクのような光沢感があります。また伸縮性があるため、人が横たわった際にフィット感や心地良さを感じることができます。電子顕微鏡で見ると分かるのですが、ウールやコットンよりも肌触りが良く、滑らかなのです。

また、衛生面はというと、テンセル™は保湿性、吸湿性、速乾性が高いという特徴があります。寝ている間に汗をかいても、それを吸い取り、生地が湿ってもすぐに乾いてくれるため快適な眠りが持続します。また、冬の乾燥しやすい季節の場合はテンセル™の生地が服の内側の湿度を保ってくれます。その結果として、テンセル™は表面の水分量が少なくなるため、細菌が繁殖しにくくなるのです。

そしてテンセル™は洗濯ができるということもポイントです。毎日寝ている間に汗をかきますし、特に夏場や梅雨の時期などは、敷きパッドもマットレスもジメジメしてしまいます。また、小さいお子様と使う場合、洗濯できるかどうかは非常に重要です。

フェリシアークでは、マットレスの上部生地と敷きパッドにテンセル™を採用しています。その理由は、環境にやさしく、エコ素材である、というだけではありません。人にやさしく、毎日の快適な眠りをサポートする素材でもあるのです。「人」と「地球」、どちらにもやさしい素材だからこそ、私たちはテンセル™にフェリシアークの想いを託しています。