寝具への想い

寝具開発ストーリー

私たちは1日の3分の1程度の時間は眠りについており、人生のうち大半を寝具の上で過ごしています。どのような寝具であればわたしたちは快適に、そして安らかに眠りにつくことができるのだろう。そんな思いを胸に寝具の開発をはじめました。

私たちがこだわったことは、

「日本の伝統的な技術で寝具を丁寧に作る」
「手触りや肌触りが良く包み込まれるように眠れる寝具を作る」

ということ。こだわった素材を使って、1枚1枚寝具を丁寧に作りたいと考えたのです。

どの工場であればフェリシアークのこだわりを実現してくれるのか、 北海道から九州までいろいろな工場を見ては次の工場を探しの繰り返し。 そして出会ったのが創業から75年以上の京都にある工場でした。工場の生産現場や職人を見たとき、ここで作ってもらうしかないと直感したのです。すぐにフェリシアークの寝具を生産してもらえるようお願いをして、素材選びから寝具の開発がはじまりました。

そんなフェリシアークの寝具は、4つの素材から作られた商品を揃えております。

「和ざらし 京ふたえガーゼ」
「コットンムース」
「コットンニット」
「スーピマ超長綿」

という4つの素材です。

和ざらし 京ふたえガーゼ

「和ざらし 京ふたえガーゼ」は、2枚のガーゼを使って「和晒 (わざらし) 」という工程で生産した生地です。

そもそも「晒(さらし)」とはどんな作業なのでしょうか。初めて聞いたし、まず漢字が読めない、という方も多いかもしれません。晒には「和晒(わざらし)」と「洋晒(ようざらし)」があるのですが、これを聞くと何となく、晒というものに和式と洋式があることが想像できますね。

「晒」とは、繊維に含まれる色々な脂質や不純物・色素や臭いを取り除く加工のことです。簡単に言うと、素材の繊維をきれいにする、ということですね。その工程は下記の2つに分かれています。

精練工程: 特に天然繊維には不純物が多くこのような不純物を除去する工程
漂白工程: 繊維に含まれる色素を分解除去し白くする工程

洋式である「 洋晒 」のメリットはとにかく短時間で行えることです。釜を使わず精練工程と漂白工程を自動化しているため、和晒に比べて大幅に時間を短縮できます。つまり大量生産に適しています。しかし、そのデメリットとして、生地を引っ張り繊維にストレスをかけるため、丈夫さや柔らかさが失われてしまう点が挙げられます。

一方「和晒」は、特殊な釜を使って蒸気加熱でじっくり仕上げるため、とにかく時間がかかります。ただ、繊維を傷めにくいので、風合いを損なわず柔らかな生地に仕上がります。また、繊維の断面も円形を保つことができるため、綿本来の風合いや良さが損なわれません。

とは言っても、時間をかけて晒すと何がよいのでしょうか。一番の違いは、「柔らかくて丈夫である」というところでしょう。洋晒のふたえガーゼは、新しいときはパリッとした肌触りで、洗って使っていくにつれて段々と柔らかくなっていきます。一方で和晒のふたえガーゼは、新しいときから、ふわっとした柔らかさがあります。

洋晒和晒
使う設備連続自動精練漂白機を使用日本でも数少ない和晒釜を使用
晒す時間40分~90分24時間~48時間
繊維の断面様々な角度から圧力がかかるためやや楕円形釜の中の水圧のみでストレスが少ないためほぼ円形
繊維の風合い硬めに仕上がる柔らかく仕上がる
長所と短所短時間で行える方法であるが、繊維にストレスがかかるため丈夫さや柔らかさが失われる繊維を傷めにくいので柔らかで風合い豊かな生地に仕上がるが、時間がかかる方法である

フェリシアークの「和ざらし 京ふたえガーゼ」は、日本の古くからの技術である和晒の工程を経て仕上げてあり、1枚1枚時間をかけて生産されたこだわりの商品なのです。

コットンムース

コットンムースは綿100%、なめらかでもっちり感のある質感が特徴の生地です。「冬向けの暖かいニット生地」というコンセプトで開発したコットンムースですが、そのなめらかさの秘密は使われている糸にあります。

通常の糸は「カード糸」と呼ばれるものが多く使用されていますが、このカード糸は若干毛羽立っているような肌触りです。一方、コットンムースでは「コーマ糸」と呼ばれる糸が使われています。コーマ糸はカード糸からさらに細かな繊維を除去し、繊維の平行度を良くすることでなめらかな手触りに仕上げたものです。

コーマ糸は手間をかけその毛羽立ちを取っていくため、糸の表面が平行に揃えられます。平行に揃えるということは、生地に仕立てたあとも強度となめらかさが出るということ。その強度と特別ななめらかさのため、「コーマ糸」は高級糸として知られているのです。

また、コットンニットに使われている糸は種類だけでなくその細さも特別。通常は30番手の糸が使われることが多いのですが、当店のコットンムースは、さらに細い40番手のコーマ糸を使い、優れた強度となめらかな肌触りを実現しています。さらに、編む工程と染める工程をそれぞれ別々の職人が行っています。染め工程の仕上げでふっくらさせる風合い加工をすることで、まるで「ムースのような肌触り」の由来ともいえる、たっぷり空気を含んだ、もっちりなめらかなニットが出来上がっているのです。

綿100%ならではのしっとりとした保湿性があり、少し厚手のため、コットンムースは乾燥しやすい冬の季節にもやさしくお肌に寄り添います。化学繊維を使ったあったか起毛系の生地とは一味違う、空気をたっぷり含んだやさしい温もりが魅力です。よく比較されるフリース素材は、冬のパジャマなどによく使われることがありますが、フリースなどの化学繊維は静電気が発生しやすく、冬など乾燥しやすい時期は悩まされる方も多いでしょう。静電気はほこりをひきよせてしまい、ぜんそくやアトピー体質の方にはもちろん、あのパチッという音からもわかるよう、当然どんな方のお肌にもよくありません。コットンムースであれば、静電気に悩まされることなく、あたたかくお過ごしいただけます。

コットンニット

コットンムース同様、綿100%の素材であり、柔らかさと適度な伸縮性が特徴のコットンニット。天然素材を選びたいけど、ガーゼやサテンなど寝返りがしにくい生地が苦手という方に特におすすめの素材です。

コットンニットは、Tシャツなどにも使われことが多く、肌にすいつくようなフィット感が特徴です。伸縮性がある生地はポリウレタンが混ざっていることも多いのですが、コットンムースは天然素材の綿100%なので、肌にやさしく蒸れずに快適です。

コットンニットの柔らかさや伸縮性は、その糸の細さによって生み出されています。糸の細さは「13番手」「20番手」のように表現されますが、下記の表のとおり、13番手以上の糸は超極細な糸とされます。

太さタイプ番手目安
超極細13番手以上
極細8~13番手

では、コットンニットにはどれだけ細い糸が使われているかと言うと、一般的なコットンニットに使われているのは30番手。これでも十分極細ですが、なんと 当店のコットンニットは、それよりも細い40番手糸を使用することで、ふんわり滑らかな、ほおずりしたくなるような柔らかさを出しています。糸が細くなると縫製をすることが難しいのですが、当店のコットンニットはかなり細い40番手を使っているため、その柔らかさゆえに裁断、縫製泣かせといわれるほどです。コットンニットの寝具はオールシーズン使えますが、薄手の生地のため春から秋のかけて最適な商品です。

スーピマ超長綿

スーピマ超長綿とは、スーピマコットンと呼ばれる「綿(コットン)」の一種です。スーピマコットンとは、コットンの中でも質の高いコットンとして知られています。 生地と肌との摩擦も少ないため、 肌に直接触れるT-シャツや肌着・下着、パジャマに使われることあり、どれも最高級品の商品ばかりです。 当店では、このスーピマ超長綿を使った寝具をご用意しています。

「スーピマ」は、「Superior Pima(高級ピマ綿)」の略なのですが、「ピマ」とはコットンの品種でエジプト綿とアメリカ綿を混ぜ合わせて作られたコットンのこと。このピマの品種の中でも、さらに優れている最高級コットンこそが、「スーピマコットン」です。ちなみに「スーピマコットン」はアメリカの一部の地域でしか生産することができません。これは、スーピマコットンを生産するための気候的な条件を満たす産地がかなり限定されていることを意味します。

綿にはランクがあるのですが、基本的には繊維の長さが長いほどランクがあがります。手触りが良くなる、というイメージです。スーピマコットンは最高ランクと言われる「超長綿」に該当するため、繊維長が35mm~40mmと、とても長くしなやかな繊維でできています。ちなみに、身近なほとんどのコットン製品は、中繊維綿でできています。その中繊維綿と比べると繊維長が10mmほど長いため、その風合いはとてもしなやかでやわらかな。カシミヤやシルクに例えられるほどの肌触りの良さが、スーピマ超長綿の特徴として挙げられます。

スーピマ超長綿は細くて繊細ですが、実は高い耐久性と強度を持つことでも知られています。一般的なコットンの中には、繊維の長さが不揃いで、耐久性に問題があるコットンも多くあります。一方、スーピマコットンは、繊維の長さが35mm以上に揃えられており、紡績の際のつなぎ目が少ないため、強い糸に仕上がっています。スーピマコットンは超長綿のしなやかな風合いと強度の両方を確立した優れたコットンなのです。